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帯状疱疹ワクチンの効果と費用|ハント症候群(顔面麻痺・難聴)を防ぐために【名古屋市助成対応】

「帯状疱疹ワクチンを受けたいけれど費用や種類はどう違う?」
「耳鼻科で帯状疱疹ワクチンを勧められるのはなぜ?」

50歳を超えると発症率が急激に高まり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われている帯状疱疹。体だけでなく「顔や耳の周り」に発症すると、顔面神経麻痺や難聴・めまい(ハント症候群)を引き起こす大きな危険があります。

当院の院長は耳鼻咽喉科・頭頸部外科医として、帯状疱疹による後遺症に苦しむ患者様を数多く診療してきました。今回は、耳鼻科医の視点から帯状疱疹予防の重要性と、当院で接種可能な水痘生ワクチン(ビケン)の特徴・名古屋市の公費助成制度について詳しく解説します。

1. 帯状疱疹とは?(耳鼻科医がワクチン接種を強く勧める理由)

帯状疱疹は、過去に水疱瘡(みずぼうそう)にかかった際、体内の神経節に潜伏していたウイルスが、加齢・ストレス・疲労などで免疫力が低下したときに再活性化して起こります。

  • 主な症状: 体の片側にピリピリとした痛みが起こり、続いて赤い斑点や水ぶくれ(水疱)が帯状に現れます。
  • 帯状疱疹後神経痛(PHN): 皮膚症状が消えた後も刺すような激しい痛みが長期間残る後遺症で、50歳以上で発症した方の約2割が移行すると言われています。

⚠️ 顔面や耳に発症した場合の重篤な後遺症(ハント症候群)

帯状疱疹のウイルスが耳の奥や顔の神経(顔面神経・内耳神経)に感染すると、「ハント症候群(ラムゼイ・ハント症候群)」という重篤な病気を引き起こします。

  • 顔面神経麻痺: 顔の半分が動かなくなり、目が閉じない、口から水がこぼれる
  • 聴覚・平衡感覚の障害: 突然の激しい難聴、耳鳴り、重度のめまいが起こる
  • 長引く神経痛: 刺すような激しい痛みが顔や耳の周りに長期間残る

ハント症候群による顔面麻痺や難聴は、早期治療を行っても後遺症が残ってしまうケースが少なくありません。「このつらい症状や後遺症から患者様を守りたい」ということこそが、私が耳鼻科医として帯状疱疹ワクチンの接種を強く推奨する最大の理由です。

2. 帯状疱疹ワクチンの種類と当院での料金

帯状疱疹ワクチンには主に2つの種類があります。当院(かめじま耳・鼻・のどクリニック)では、1回の接種で手軽に受けられる「水痘生ワクチン(ビケン)」を取り扱っております。

💉 【当院で接種可能】水痘生ワクチン(ビケン)

長く広く使用されてきた弱毒生ワクチンです。費用を抑えて手軽に予防したい方に適しています。

  • 予防効果・持続期間: 発症予防効果 約50%/持続期間 約3〜5年
  • 接種回数: 1回のみ
  • 副反応: 注射部位の軽度の痛みや腫れ(比較的少ない)
  • 当院自費料金: 8,000円(税込) / 回

※生ワクチンのため、ステロイドや免疫抑制剤を使用中の方、免疫機能が低下している方は接種できません。

💡 参考:シングリックス(不活化ワクチン)について

予防効果が約97%と高く、効果が10年以上持続する不活化ワクチン(要2回接種)です。

当院ではシングリックスの取り扱いはございません。シングリックスでの接種をご希望の方や、重度の免疫低下をお持ちの方は他院へご案内させていただく場合がございます。

3. 名古屋市の公費助成制度のご利用について

当院は名古屋市の委託医療機関です。名古屋市に住民登録がある50歳以上の方は、助成制度を利用して非常にお得に接種いただけます。

名古屋市 帯状疱疹予防接種費用助成

対象:接種当日に50歳以上の名古屋市民の方(※過去に本助成を利用したことがない方)

当院取扱ワクチンの種類 接種回数 助成適用時の自己負担額
水痘生ワクチン(ビケン) 1回 4,200円

※市民税非課税世帯や生活保護受給世帯の方は、証明書類のご提示で自己負担金が免除(無料)となります。

4. よくある質問(FAQ)

過去に帯状疱疹にかかったことがありますが、いつから打てますか?
皮膚症状や急性期の痛みが落ち着いていれば、いつからでも接種可能です。
帯状疱疹は一度かかっても免疫が徐々に低下するため、数年後に再発することがあります。発症から数ヶ月程度あけて症状が安定した段階で、再発予防のための接種をおすすめしています。
生ワクチン(ビケン)の副反応は強いですか?
副反応は比較的軽度です。
注射した部位の痛み、赤み、腫れが軽く出ることがありますが、数日程度で自然に軽快します。強い発熱や倦怠感が出るリスクは低めです。
コロナワクチンやインフルエンザワクチンと同時に打てますか?
同時に接種が可能です。
医師が認めれば、インフルエンザワクチンや新型コロナワクチンと同日に接種することができます。

5. まとめ:顔面麻痺や難聴、辛い神経痛を防ぐために早めの予防を

帯状疱疹は単なる皮膚の病気ではなく、顔面神経麻痺や難聴(ハント症候群)、長引く激しい神経痛など、生活の質を大きく損なう恐れのある病気です。しかし、ワクチンによってしっかり予防できる時代になっています。

耳鼻咽喉科専門医として、大切なお顔や耳の健康を守るためにも、50歳を迎えたら予防接種をご検討いただくことを強くお勧めいたします。ご質問やご不安な点がございましたら、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

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