「子どもは何回打てばいい?1回で効果はあるの?」
「注射が苦手なお子様に点鼻ワクチン(フルミスト)を受けさせたい」
毎年秋から冬にかけて猛威を振るう「インフルエンザ」。ご家族の接種回数や時期についてお悩みではありませんか?
インフルエンザは単なる風邪とは異なり、高熱や全身のだるさだけでなく、お子様の中耳炎や高齢者の肺炎など、様々な合併症を引き起こす感染症です。今回は、当院で取り扱う「注射」と「点鼻(フルミスト)」の違い・料金・接種回数(柔軟な対応含む)、さらに名古屋市の公費助成制度について詳しく解説します。
1. インフルエンザワクチンの主な効果
インフルエンザワクチンは、感染を100%防ぐものではありませんが、主に以下の3つの重要な効果があります。
- 発症率を抑える(予防効果)
- かかってしまった場合の「重症化」を防ぐ
- 二次的な合併症(急性中耳炎・気管支炎・肺炎など)を防ぐ
特に小さなお子様の場合、インフルエンザにかかると鼻の奥(上咽頭)の粘膜が強く炎症を起こし、耳管(耳と鼻をつなぐ管)が詰まって「急性中耳炎」を併発しやすくなります。ワクチンを接種しておくことは、つらい耳の痛みを防ぐためにも非常に効果的です。
2. 当院のワクチンの種類・料金と接種回数
当院(かめじま耳・鼻・のどクリニック)では、従来の「注射(不活化ワクチン)」と、痛みのない「点鼻生ワクチン(フルミスト)」の2種類をご用意しております。
💉 1. 注射ワクチン(不活化ワクチン)の料金表
| 対象年齢 | 標準接種回数 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| 13歳以上・大人 | 1回 | 3,300円 / 回 |
| 3歳 〜 12歳 | 原則 2回 (間隔:約4週間) |
1回目:3,300円 2回目:2,500円 |
| 6ヶ月 〜 2歳 | 原則 2回 (間隔:約4週間) |
1回目:2,500円 2回目:2,500円 |
💡 【ご家庭のご希望に応じた柔軟な対応を行っています】
日本の国の推奨では「13歳未満は一律2回接種」となっておりますが、WHO(世界保健機関)などの国際的な指針では、「過去に2回以上インフルエンザワクチンの接種歴があるお子様(特に小学生等)」は1回接種でも十分な免疫効果が得られるとされています。
- 過去に2回以上接種経験がある9歳以上13歳未満のお子様: 保護者様が1回接種をご希望される場合は、1回のみの接種で対応することも可能です。
- 受験生・大切なイベントをお持ちの13歳以上の方: より万全を期して2回接種をご希望される場合も対応いたします。お気軽にご相談ください。
👃 2. 点鼻ワクチン「フルミスト」(経鼻弱毒生ワクチン)
両方の鼻腔内にスプレー(噴霧)する生ワクチンです。注射のような痛みがありません。
- 対象年齢: 2歳〜18歳
- 接種回数: 年齢にかかわらず 1回のみで完了
- 費用(税込): 7,500円 / 回

💡 フルミストのメリット
- 注射の痛みが全くない: 針を刺さないため、注射が苦手なお子様でも安心です。
- 通院が1回で完了: 1回で完了するため、お忙しい保護者様の通院負担が軽減されます。
- 効果が長持ち(約1年間): 鼻粘膜に直接免疫をつくるため感染予防効果が高く、効果も長続きします。
⚠️ フルミストのデメリット・注意点
- かぜ症状が出ることがある: 接種後数日〜1週間程度、軽度の鼻水・鼻づまり・微熱などが出る場合があります。
- 接種できない方がいる: 喘息症状の強い方、重度のゼラチン・鶏卵アレルギーをお持ちの方は接種できません。
- 費用がやや高価: 特殊ワクチンのため1回分は高価ですが、注射を2回打つ費用・負担と比較すると利便性の高い選択肢です。
3. おすすめの接種時期と持続期間
「いつ打つのがベスト?」というご質問をよくいただきます。ワクチンの効果が出始めるタイミングや持続期間は以下の通りです。
点鼻(フルミスト):約1年間
日本でのインフルエンザの流行ピークは例年12月下旬〜3月上旬です。そのため、ピークにしっかりと免疫を間に合わせるには、【10月下旬〜12月中旬頃】の接種をおすすめしています。
4. 名古屋市の公費助成・定期接種対象者と条件
当院は名古屋市の委託医療機関です。以下の条件を満たす方は、公費助成制度を利用して割引または無料で接種いただけます(※公費助成は原則「注射ワクチン」が対象となります)。
接種日時点で名古屋市に住民登録があり、以下に該当する方が対象です。
| 対象区分 | 条件(該当する年度) | 助成回数・費用 |
|---|---|---|
| 12歳になる方 | 12歳になる年度(小学6年生相当) | 2回まで 無料 |
| 15歳になる方 | 15歳になる年度(中学3年生相当) | 1回 無料 |
| 18歳になる方 | 18歳になる年度(高校3年生相当) | 1回 無料 |
| 妊婦 | 接種当日に妊娠中の方 | 1回 無料 |
【持ち物】 名古屋市発行のクーポン券(シール)、本人確認書類(マイナ保険証または資格確認書等)、母子健康手帳(妊婦の方)
接種日時点で名古屋市に住民登録があり、以下のいずれかに該当する方が対象です。
- 満65歳以上の方
- 満60歳〜64歳で特定の障害をお持ちの方: 心臓、腎臓、呼吸器の機能障害、またはヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害があり、身体障害者手帳1級相当の方
【自己負担額】 1,500円(指定実施期間中に1回)
※市民税非課税世帯の方や生活保護支給世帯の方は、証明書類のご提示で免除となります。
5. よくある質問
過去に2回以上接種歴がある9歳以上のお子様の場合、WHO等の指針に基づき1回接種でも十分な抗体上昇が見込めます。当院では保護者様のご希望に合わせて1回接種での対応も承っております。
大事な受験や試験を控えており「できる限りの対策をしたい」という場合は、13歳以上の方でも2回目の接種をお受けいただけます。1回目から4週間ほどあけてご予約ください。
注射ワクチンは精製技術が高く卵成分は極微量ですが、アナフィラキシー既往のある方や、フルミスト(重度のゼラチン・卵アレルギー禁忌)をご希望の方は事前に医師へご相談ください。
噴霧後すぐに鼻をかんたり、多少垂れてきたりしても、成分は迅速に鼻粘膜に吸収されますので予防効果に大きな影響はありません。
6. まとめ:ご希望に合わせたワクチン選びを
インフルエンザワクチンは、ご自身だけでなくご家族や大切な受験生を守るためにも有効な予防策です。当院では、注射・フルミストのいずれも患者様や保護者様のご希望に寄り添い、柔軟に対応いたします。
助成対象になるかどうかのご確認や、回数・種類で迷われた際も、当院までお気軽にご相談ください。